穂積芳季の日記

「非力な浪人日記」を不定期更新中!過去記事は研究やポケモンについてです。

興味深い論文まとめ#2(再投稿シリーズ)

【前書き】

最近高2までの基本を吸収できた穂積です。

 

今回も自分の読んだ論文の中で面白いと思った論文を紹介します。ただ今回は自分の専門外も扱っています。

 

【本題】

ここでは学問の分野ごとに論文の内容と感想を書きます。

 

物理学

表面準位クーロン反発はトポロジカル半金属ナノフィルムの金属‐絶縁体転移を加速する

 

内容は半世紀前に予言された「ビスマスは原子的に薄くすると絶縁する」ことを証明したということ。自分は高校生なので「絶縁、クーロン力、エネルギー」くらいしか分かりませんでしたが研究者の間で議論や理論における矛盾への検討(現在進行)があったので、物凄い努力の積み重ねがあったのだと論文を通して感じました。また理論における矛盾への検討や最新の機械を発明する一歩となったこの研究成果は大きなものだと思いました。

 

生物学

犬コロナウイルス5821株のスパイク蛋白ヌクレオチドの塩基配列

 

内容は犬コロナウイルス塩基配列を調べたこと。この論文は20年以上前のものですが、今話題になっているコロナウイルスの研究が我々の知らないところでされていたことがわかります。

 

A new coronavirus associated with human respiratory disease in China

 

こちらは最新のコロナウイルス塩基配列の解析の結果。自分はスミレの塩基配列を扱った研究をしているので大体の研究内容が分かるので詳しく説明します。内容は中国で生息するコウモリにおいて同定されていたSARSコロナウイルス群に近縁なウイルスが塩基配列ゲノム解析🧬により今回のコロナウイルスと一致したということ。またウイルスは武漢の病院に入院している患者から採取したとのことです。

 

Cell stress in cortical organoids impairs molecular subtype specification

 

最後は自分の一番興味のある脳科学で締めようと思います。内容は脳科学で使用するオルガノイドというヒトの脳の発生モデルは生命の初期段階を忠実にモデル化できていないということを指摘したものです。確かに脳科学だけでなく生物学において目的のものを忠実に再現できないことは大きな問題なので非常に重要な問題だなと思いました。いつか自分もこんなことができたらなと思います。

 

【後書き】

今回は生物学以外にも論文を扱いました。この調子で専門分野以外(できれば数学や情報学)もどんどん手を出せるようにしていきたいです。